応用例1 蛍光寿命測定
蛍光寿命測定は基礎物理学や生命科学の分野で広く利用されている解析技術です。図のようにレーザーパルスを測定対象に照射し、蛍光の寿命を光子レベルで計数します。これらの測定に使用するためのレーザーパルスは、安定した光出力と非常に小さなパルス幅が必要となります。OPG-1000PLは温度補償を含め、安定的な80ps以下のパルスを発生することで測定精度向上に貢献します。
応用例2 ファイバー性能評価
100ps以下のパルスは単純計算で3GHzの帯域幅を有することになり、各種の高速光ディテクターの応答試験に用いることができるほか、光ファイバー等の信号伝送線路の帯域幅評価にも用いることができます。下図にインパルス応答のフーリエ変換から、1mmφプラスチックファイバ50mの伝送帯域を測定した例を示します。光ディテクタには1.5mmφのSiPINを用い、光ファイバーの出射光の全モードを受光しています。ディテクタ出力の増幅には帯域幅20kHz~1GHz、ゲイン30dBのアンプを用い、出力を500MHz帯域のデジタルオシロで観測しました。ファイバ50mで得られた波形のフーリエ変換と1mで得られたもののパワー比を取ることで光ファイバーの帯域特性が求められます。この例では50mで240MHzの帯域幅となりました。